P1後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
入れ天打 多る人 の眼 中 尓毒 氣をふき可け天
い うち ひと 可゛んちう どくき
いれてうちたるひとのがんちゅうにどくきをふきかけて
病 と奈し頭 をうち落 し多る者 の釜 のうち耳
や満ひ 可しら 於と もの 可満
なやいとなしかしらをうちおとしたるもののかまのうちに
とび入 天食 毒 尓奈や満せしも其 生 根 を多\/
いり しよくとく 曽のせうこん
とびいりてしょくどくになやませしもそのしょうこんをたた
(大意)
(追い)込んで叩いた人の目にむけて毒を吹きかけ
病気にしたり、蛇の頭を切り落とした者の飯の釜の中に
飛び込んで食毒で悩ませたりしたのも、蛇にとどめをささなかった
(補足)
わたしが子どもの頃、蛇はよく見かける生き物で大事にされていました。中には棒で押さえ下駄で踏み殺すような乱暴者もいて、きっとたたりがあったかもしれません。
「うち耳」、「に」の変体仮名は「尓」「丹」「仁」(これが崩れて「に」になった)がよく使われるようですが調べると「耳」もありました。ここの「干」に似た変体仮名に近かったのが「耳」だったのですが、よくわかりません。
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