P12後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
火越者く登いへども狐 の息 と同 じ橘 子可゛随 筆 尓
ひ きつ年 いき 於奈 多ち者゛なし 春゛以ひつ
ひをはくといえどもきつねのいきとおなじたちば なしが ず いひつに
者゛さ\/ハ庭 鳥 の大 い奈る尓類 せりと志るせ里
尓ハとり 於本 る以
ば さばさはにわとりのおおいなるにるいせりとしるせり
犬 鳳 凰 登いふ毛の阿連登゛もいま多゛慥 奈ら須゛
いぬ本う王う 多し可
いぬほうおうというものあれど もいまだ たしかならず
(大意)
火をはくといっても狐の息と同じようなもので、橘氏の随筆には
「バサバサはにわとりを大きくしたものににている」と記している。
犬鳳凰とも言われているようだが、いまだ確かなことは不明である。
(補足)
「火越者く登いへども」、「ども」が一文字のようでわかりにく。この2行後の「阿連登゛も」では変体仮名「登」(と)に「゛」で「ども」。
「者゛さ\/ハ」、繰り返し記号「く」(縦書き)は2文字以上のとき、1文字では「々」が大まかな約束事。
大きなにわとりのようなものが、または犬鳳凰と呼ばれるのだから、何がなんだかわからなくなります。特に悪さもしないようだし、まぁ次頁の画を見ることにしましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿