P26後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
尓心 ひ可され天妄 語越世界 尓止 ること阿るべ可ら須゛
こゝろ もうご せ可以 とゞむ
にこころひかされてもうごをせかいにとどむることあるべからず
水 乞 幽 霊 ハ法 の道 尓うときや可らのうへ尓あり
ミづこひゆうれ以 のり ミち
みずこいゆうれいはのりのみちにうときやからのうえにあり
法 を可多く守 りぬれバ甘露 の雨 越曽ゝぎて枯
本う まも 可ん路 あめ こ
ほうをかたくまもりぬればかんろのあめをそそぎてこ
渇 の身をうる本須こと諸 経 のうへ尓も明 可也
可つ ミ 志よ个 う 阿きら
かつのみをうるおすことしょきょうのうえにもあからかなり
(大意)
(金銭など)に心がなびき、嘘偽りをこの世に残すことはあってはならない。
水乞幽霊は仏道にかかわりのない者たちのまわりにあり
仏道をしっかりと守っていれば、甘露の雨が降り注いで枯渇した
身体を潤してくれることは様々な経典においても明らかなことである。
(補足)
「うときや可らのうへ尓あり」、虫食いがあり平仮名続きでどこが切れ目か一読ではわかりません。
「露」のくずし字の真上を虫食いがあってよくわからないので調べました。「路」がここにあるように「今」に似ている形のようです。
「うる本須」、「うる」が合字のようになっていてわかりずらい。
水乞幽霊は付け足しのようで、無理に記すこともなかったようにおもいます。
まぁ、お話の主旨は現在でもうなづくこと多い内容でありました。
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