2019年11月30日土曜日

桴出入諸願書井相手方詫書等写 その62




 P.37 3行目まで。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」

(読み)
間  此 段 奉申上       候   幾 重二も無證據   二而内 済 仕   候
あいだこのだんもうしあげたてまつりそうろういくえにもしょうこなきにてないさいつかまつりそうろう

儀者当 惑 仕    候   間   何 卒 格 別 之以
ぎはとうわくつかまつりそうろうあいあだなにとぞかくべつの

御憐慇      前 書 之次第 乍恐    御賢 察 被成下
ごれんびんをもってぜんしょのしだいおそれながらごけんさつなしくだされ


(大意)
これらのことを申し上げました。何度も申し上げますが証拠もなく内々で済ましてしまう
ことは当惑してしまいますのでなにとぞ格別の
お情けをくだされること前述したとおりでございます。熟慮していただき


(補足)
「此」、このくずし字だけをみていると「無」にみえてしまいます。しかしこの10文字下に「無」があり、比べるとやはり違いますね。

3,4行目はお役所に向けての定型文です。


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