P.30 4行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」
(読み)
候 杯 其 外 品 々 訴 書 へ書 載 候 段 難 渋 申 懸ケニ而
そうろうなどそのほかしなじなうったえしょへかきのせそうろうだんなんじゅうもうしかけにて
難 儀至極 仕 候 間 無是非 右 躰 返 答 書 を以
なんぎしごくつかまつりそうろうあいだぜひなくみぎていへんとうしょをもって
奉申上 候 何 卒 右 桴 之義昼 夜番 附 置
もうしあげたてまつりそうろうなにとぞみぎいかだのぎちゅうやばんつけおき
(大意)
きたしているなどとその他事どもあわせて訴え書に書き連ねていることは、困惑させられ
大変に困ったことですので、仕方なくこのような返答書をもって
申し上げます。なにとぞ右筏については昼夜見張りを付けて置き
(補足)
「難渋申懸ケニ而」、くだけて言えば(難癖を付けて)。
「無是非」、「非」くずし字の右半分が、「乍」と同じように「ヒ」に似た形で右側に流れてます。
2行目「無御座」のところの「無」とは異なったくずし字です。
「返答書」、「返」のくずし字は2行目「通」と似ています。ここの「書」のくずし字はずいぶんと簡略されてる。
控えだからといって、手抜きすることなく、几帳面そのものの手跡です。この名主さんの性格もきっとそうだったのでしょう。
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