P.34 4行目〜最後。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」
(読み)
人 足 之費其 外 多分 損 金 相 立 候 を厭 ひ乍心外
にんそくのひそのほかたぶんそんきんあいたちそうろうをいといしんがいながら
酒 代 等 差 出し相 宥 候 二付 追々 風 儀押 移 り川
さかだいとうさしだしあいなだめそうろうにつきおいおいふうぎおしうつりかわ
丈 村々 之内 数 ヶ所 右 村 柄 出来諸 雑 費相 嵩
たけむらむらのうちすうかしょみぎむらがらできしょざっぴあいかさみ
(大意)
人足の費用やその他いろいろな出費が重なることを憂慮し、心外ながら
酒代など与えなだめております。少しずつ村のならわしは変化してきていますが
川丈の村々のうち数か所では村の景気や諸雑費はかさむに
(補足)
「費」、(ついえ)とも読みますが、どちらでもよさそう。
「損」、異体字なのか「員」が「ム」+「貝」の形もあるようです。
「厭」、あまり目にしませんが、ほぼ楷書です。
「宥」、「宀」+「有」。ちゃんと「有」のくずし字になってます。
「川丈」、悩みました。部落名であったのかもしれません。
「右村柄出来諸雑費相嵩」、ここも悩みました。素直に読んで、(ここの村柄(むらがら)の出来(でき)は悪く、諸々の支出もかさんでいる)のような意味合いだろうとおもいます。
文章の言い回しがどうも堅苦しく感じます。
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