2019年12月1日日曜日

桴出入諸願書井相手方詫書等写 その63




 P.37 4行目〜最後。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」

(読み)
御吟 味之程 偏  二奉願上       候   以上
ごぎんみのほどひとえにねがいあげたてまつりそうろういじょう

林部善太左衛門御代官所
はやしべぜんたざえもんおだいかんじょ

武州秩父郡
ぶしゅうちちぶぐん


(大意)
ご吟味のほどひとえにお願い申し上げます。
林部善太左衛門御代官所
武州秩父郡

(補足)
「林部」、「部」この一文字だけだったら読めません。

 次頁に組頭均平の名前が出てきます。
最後の2行は均平さんの住む坂石村が、代官林部善太左衛門の管轄する幕府直轄領で均平さんがそこの組頭であることを示しています。
 幕府領の場合はこのように管轄する代官の名前を書きます。
また「御代官所」とは役所の建物施設をさすのではなく、代官の管轄領域を意味します。
「御支配所」と記されることも多いです。



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