P.46 4行目〜最後。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」
(読み)
無之 候得共 熟 談 内 済 相 調 候 上 者御扱 人 中 御
これなくそうらえどもじゅくだんないさいあいととのいそうろううえはおあつかいにんちゅうご
弥(親)切 も忝 存 候 間 往々 互 二睦 間敷 御突 合 申度
しん せつもかたじけなくぞんじそうろうあいだおうおうたがいにむつまじくおつきあいもうしたく
候 間 書 面 渡 置 申 所 如件
そうろうあいだしょめんわたしおきもうすところくだんのごとし
(大意)
でもないでしょうが、十分に話し合い示談がととのいましたうえは、扱い人の
ご親切に感謝しておりますし、先々お互いに仲良くお付き合いしたいと存じます
ので、書面にしてお渡ししておきたい所存このとおりでございます。
(補足)
「候得共」、もう読み損なうことはなくなりました。3文字で1文字のようなものです。
「弥切」、「弥」は「親」の書き間違いだとおもいます。
「忝」(かたじけない)、次に「存候間」とくるので、推測できますが・・・
「往々」、よくある様が多くは好ましくない事態について用いるとあります。ここでは今後の意味でしょう。
「御突合」、たしかに(おつきあい)と読めますが、なんとも直接的な感じです。でもピッタシな漢字です。薄く削り取った無垢板を反りがこないように作った板に貼ってこしらえた板を突板といますが、まさにこの使い方と同じです。
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