2019年12月14日土曜日

桴出入諸願書井相手方詫書等写 その76





 P.45 4行目〜最後。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」

(読み)
發 起 り与申  者其 御村 方 之衆  中  市帰 り酒 狂
はつおこりともうすはそのおむらかたのしゅうちゅうしかえりすいきょう

被致  候   人 も数 多有之  桴  乗 人 之内 桴  繋  畄 酒 給
いたされそうろうひともあまたこれありいかだのりびとのうちいかだつなぎとめさけたまい

声 高 之挨 拶 致  候   哉も無覚束   若 左様 之儀も
こえだかのあいさついたしそうろうやもかくそくなくもしさようのぎも



(大意)
今回のこの一件の起こりは戸口村の大勢の方々が市の帰り、ひどく酒に酔った
人が沢山おりました。桴川下げした者も桴を繋ぎ留め酒を飲んでおり
大声で挨拶をしましたが、皆様はそのことをはっきりとは覚えていませんでした。もしこのようなことが


(補足)
「初発」、はじまり。起こり。
「衆中」(しゅうちゅう、しゅちゅう、しゅぢゅう)読みはどれでもよさそう。大勢の人々。「衆」のくずし字はとても簡略化されています。
「哉」だけだと?ですが「候哉も」となれば読めます。
「若」、何度か出てきたので読めました。


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