P.2 6行目まで
(読み)
ちゝい
じじい
や満へ
やまへ
つれ由起
つれゆき
し尓いぬ
しにいぬ
こゝ尓とゞ満り
ここにとどまり
うご可ぬ由へ
うごかぬゆへ
(大意)
爺(じじい)が山へ犬を連れて行ったところ
犬がここだよととどまり動かなくなりましたので
(補足)
「ちゝい」、濁点がありません。
「や満へ」、「ま」の変体仮名は「未」「万」「満」などがありますが、ここでは「満」だとおもいます。
「し尓いぬ」、「し尓」(しに)で文章は切れます。「いぬ」は次の行にかかります。
「うご可ぬ由へ」、「ぬ」は「奴」で、ひらがなの「ぬ」と「奴」の筆順は同じです。
この頁P.2と次頁P.3は見開きになってます。
この人物は正直婆(ばば)でしょうが、裸足で裾を端折りなんとも言えぬ雰囲気をただよわせてます。
山向の空の景色を赤と黄茶色or黄檗色のような渋い色で横縞に表現しています。斬新です。
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