2019年12月22日日曜日

豆本 昔咄し花咲ぢゝい その5




 P.2 7行目〜

(読み)
そのところ
そのところ

を本り
をほり

てミれバいろ
てみればいろ

ゝの多可らもの
いろのたからもの

いで多りと奈り
いでたりとなり

の与く
のよく

者゛りぢゝい
ばりじじい


(大意)
その場所を掘ってみたところ、いろいろな宝物が出てきました。
隣の欲張り爺は


(補足)
「そのところ」、「ろ」が下部の丸いところだけのようにみえますが、よくみるとちゃんと上の部分もあります。
「を本り」、「本」は「ほ」。見た目は「不」にそっくり。
「てミれバいろ」、「ミ」としましたが?。「み」は「美」や「見」があてられますが、この「ミ」の一画目のところに斜め棒があります。よくわかりません。
「バ」のところで文章の区切りになります。

「いろ」の繰り返し記号「く」が次行につながっているのでわかりにくです。
「ゝの多可らもの」、「も」は「毛」「茂」「裳」などがります。ここの「も」はどれでしょう?
「いで多りと奈り」、句点がないのでどころで切れるか前後を読まないとわかりません。「いで多り」できれます。
「の与く」、「の」は助詞です。「与く」は次行にかかります。「の」の上に「一」がありますが挿絵の木の枝の一部でしょうか。

 挿絵の隙間に文章を連ねているので、文章の区切りがいっそうわかりにくくなってます。
ひとまずは全体を読んでみるしかありません。

 おばあさんの顔を拡大してみると、なんか見てはいけないもの、とんでもないものをみてしまったというような、怖い目つきになってます。

 山裾の茅葺き農家数軒はのどかです。


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