P.52 最初〜5行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
右 之者 共 申 様 、先 達 而十 七 日 申 上 候 事 、
みぎのものどももうすさま、せんだってじゅうしちにちもうしあげそうろうこと、
取 の本せ乱 氣同 様 之事 故 何 様
とりのぼせらんきどうようのことゆへなによう
申 哉心 得 不申 、猶又 今 晩 実 正 之事
もうすかこころえもうさず、なおまたこんばんじっしょうのこと
申 上 候 間 、御聞 届 ケ被下 候 様
もうしあげそうろうあいだ、おききとどけくだされそうろうよう
一 同 頼 入 候
いちどうたのみいりそうろう
(大意)
彼らが言うには、先日17日申し上げたことは
頭に血が上り何をしているのか自分でもわからないような状態だったので
何を申し上げたかわかりませんでした。なお、今晩は本当のことを
申し上げますので、どうかお聞き入れ下さいますように
一同心から頼みこんでいました。
(補足)
この頁はクセ字もひどいくずし字もなく実直さが感じられて、読みやすい。
「猶又」、頻出で「猶亦」とも書く。
「今晩」、慣れてくるとすぐ読めるようになります。
「被下」、二文字セットです。
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