P.53 5行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
一 同 者
いちどうのもの
驚 入 、無餘義 何 之心 得も無之
おどろきいり、よぎなくなんのこころえもこれなく
罷 出、先 々 多人 数 相 集 り、
まかりで、さきざきたにんずうあいあつまり、
飯 能 穀 屋四 軒 打 毀 有之 候
はんのうこくやよんけんうちこわしこれありそうろう
始末 二御座候
しまつにござそうろう
廿 三 日 、太次郎 殿 我 野江行 二付 、
にじゅうさんにち、たじろうどのあがのへゆきにつき、
(大意)
そのような訳で、全員
驚いてしまい、仕方なく何の考えもなく
出かけました。先に進む連れて人はどんどんふくれあがり、
飯能の穀物屋4軒を打ち壊ししてしまった
という顛末でございます。
23日、太次郎殿が吾野へ行くということで、
(補足)
「心得」、表紙にも文中にもたくさん出てきてます。どうも昔の方は、「心」という漢字を、最初の2画を偏、残りを旁として書いているような気がしてなりません。
文章の後半が、前半と異なり、墨の付け具合が少なくなったのか細くとがってきてます。
「我野」、「野」のくずし字は特徴的。形で覚えます。
「行」も形で覚えます。
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