2019年3月19日火曜日

変事出来二付心得覚記 その124




 P.53 5行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
一 同  者
いちどうのもの

驚   入 、無餘義 何 之心  得も無之
おどろきいり、よぎなくなんのこころえもこれなく

罷  出、先 々 多人 数 相 集  り、
まかりで、さきざきたにんずうあいあつまり、

飯 能 穀 屋四 軒 打 毀  有之  候
はんのうこくやよんけんうちこわしこれありそうろう

始末 二御座候
しまつにござそうろう

廿   三 日 、太次郎 殿 我 野江行 二付 、
にじゅうさんにち、たじろうどのあがのへゆきにつき、


(大意)
そのような訳で、全員
驚いてしまい、仕方なく何の考えもなく
出かけました。先に進む連れて人はどんどんふくれあがり、
飯能の穀物屋4軒を打ち壊ししてしまった
という顛末でございます。
23日、太次郎殿が吾野へ行くということで、


(補足)
「心得」、表紙にも文中にもたくさん出てきてます。どうも昔の方は、「心」という漢字を、最初の2画を偏、残りを旁として書いているような気がしてなりません。

 文章の後半が、前半と異なり、墨の付け具合が少なくなったのか細くとがってきてます。
「我野」、「野」のくずし字は特徴的。形で覚えます。
「行」も形で覚えます。



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