2019年3月2日土曜日

変事出来二付心得覚記 その107




 P.44 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
利解 等 可取用    体 更 二無御座候、
りかいとうとりもちいべくていさらにござなくそうろう、

右 者村 方 之者 共 不容易   儀
みぎはむらかたのものどもよういならぬぎ

仕    出し、役 人 共 二於  平 日 申  諭  方
つかまつりだし、やくにんどもにおいてへいじつもうしさとしかた

不行届   之姿  二相 当 、不調  法
ゆきとどかずのすがたにそうとう、ふちょうほう


(大意)
理解しようと努めてみてもできないことでございました。
村のものがたちが起こしたかような重大事件は
普段の村役人たちの村人たちへの交流や接し方が
行き届かなかったことによります。(今回の)不始末については


(補足)
「利解等」(りかいとう)、当て字。「等」が「ホ」にみえる。
「体」の「亻」は旧字の「骨」か?
「於」、「方」がなんとなく?。

「不容易」、「不調法」の「不」はもう平仮名の「ふ」そのものです。「不容易」は
すなおに(ふようい)かもしれません。

でも「不行届」ではしっかりと「不」。「行」が難しい。
「当」の旧字「當」、「ヨ」の部分ですが、右角下のところから右回りにクルッと筆記体のLを書いて、最後にちょっと点を打ちそのまま「一」、筆運びはこんな感じでしょうか。

 名主たち村役人は、日頃の百姓たちへの指導管理が行き届かなったと平身低頭です。


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