P.44 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
利解 等 可取用 体 更 二無御座候、
りかいとうとりもちいべくていさらにござなくそうろう、
右 者村 方 之者 共 不容易 儀
みぎはむらかたのものどもよういならぬぎ
仕 出し、役 人 共 二於 平 日 申 諭 方
つかまつりだし、やくにんどもにおいてへいじつもうしさとしかた
不行届 之姿 二相 当 、不調 法
ゆきとどかずのすがたにそうとう、ふちょうほう
(大意)
理解しようと努めてみてもできないことでございました。
村のものがたちが起こしたかような重大事件は
普段の村役人たちの村人たちへの交流や接し方が
行き届かなかったことによります。(今回の)不始末については
(補足)
「利解等」(りかいとう)、当て字。「等」が「ホ」にみえる。
「体」の「亻」は旧字の「骨」か?
「於」、「方」がなんとなく?。
「不容易」、「不調法」の「不」はもう平仮名の「ふ」そのものです。「不容易」は
すなおに(ふようい)かもしれません。
でも「不行届」ではしっかりと「不」。「行」が難しい。
「当」の旧字「當」、「ヨ」の部分ですが、右角下のところから右回りにクルッと筆記体のLを書いて、最後にちょっと点を打ちそのまま「一」、筆運びはこんな感じでしょうか。
名主たち村役人は、日頃の百姓たちへの指導管理が行き届かなったと平身低頭です。
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