2019年3月11日月曜日

変事出来二付心得覚記 その116




 P.49 5行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
今 者゛ん
こんば ん

飯 能 江穀 借りに出向 様 子、
はんのうへこくがりにでむきようす、

猶 承    り候  ハヽ留  ら連る風 聞 二候   、
なおうけたまわりそうらわばとどまられるふうぶんにそうろう、

差 留 ら連てハ迷 惑 候   、私   村 方
さしとめられてはめいわくそうろう、わたくしむらかた

支度 以多し待 居 候   と申  候   内 、
したくいたしまちおりそうろうともうしそうろううち、

面 体 不知 者 大 勢 大 声 に而
めんていしらずものおおぜいおおごえにて


(大意)
今晩
飯能へ米穀を借りに出かけるらしく
もう少し詳しく聞いてみたところ、(???)
(???)、わたくし村方は
準備をして待っていようと言っているうちに、
どこの誰だかわからない者が大勢大声で


{20190320記}
村民はどこかに集まるという噂があり、
行く手をふさがれては困ることになるので、


(補足)
 前後の文章を何度も読んでみたのですが、よくわからない箇所を(???)としました。
あとで、うまく解釈できたら書き加えます。

「今者゛ん」、「今」のくずし字は「彡」のような感じ。「ば」は変体仮名。
「借りに」、「昔」がわかりにくい。
「出向」、頻出ですがここの「出」は潰れてしまってます。
「猶」も何度も出てきてます。偏は「犭」らしくありません。
「風聞」、「聞」は形で覚える字。
「私」、今では普通ですが、この時代の文書にはあまり見られないような気がします。
「大声」、「声」の旧字体は「聲」です。くずし字の下部が「聞」の「耳」部分と同じなのが気になります。

 わからない(???)部分ですが、いつもならフィクションでつなぎ合わせて何とかするところです。しかしそのフィクションが2つ3つあってうまくまとまらないのです。困りました。
しばらく、進めてからどうにか、うーん・・・したい・・・。

{20190320記}
とりあえず、こんな大意としました。
どうでしょうか。






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