P.51 最初〜6行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
組 合 者 明 朝 呼 寄 尋 申 附 候 間 、其 砌
くみあいものみょうちょうよびよせたずねもうしつけそうろうあいだ、そのみぎり
立 會 呉 候 様 申 候 、廿 日朝 、太次郎 殿
たちあいくれそうろうようもうしそうろう、はつかあさ、たじろうどの
宅 江組 番 倉 次郎 外 壱 人参 り候 、
たくへくみばんくらじろうほかひとりまいりそうろう、
紋 二郎 ・豊 五郎 両 人 者 如何 と尋 候 処 、
もんじろう・とよごろうりょうにんものいかがとたずねそうろうところ、
いまだ帰宅 不仕 候 、夫 二付 候 而ハ尋 遍し、
いまだきたくつかまつらずそうろう、それにつきそうろうてはたずねべし、
尋ヲ申附候
たずねをもうしつけそうろう
(大意)
組合の者を明朝呼び寄せて尋ねるよう申しつけましたので、そのとき
一緒に立ち会ってくれるように言っておりました。20日朝、太次郎殿
宅へ組番倉次郎と他一人が来ました。
紋次郎・豊五郎両人はどうなっているのかと尋ねたところ
いまだ帰宅しておらず、そのことについては尋ねなければとならぬとのこと、
尋問するよう言いつけました。
(補足)
「候」がたくさん出てきてます。縦棒二本に「、」のような形と、「И」+「、」のような形です。
「明朝」、二文字とも「月」のくずし字が同じ。
「尋」が4箇所あります。「寸」がはっきりしているのはわかりやすが、そうでないのはわかりにくい。
「砌」、行末でわかりにくい。
「立會呉」、この「會」は旧字。「呉」が二文字のようで最後の「ハ」までが一文字。
「組番」、「番」一文字だけだと?
村人への尋問が続きます。紋次郎・豊五郎の行方がまだわかりません。
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