P.54 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
上 名栗 村 ゟ 先 江罷 出候 間 、
かみなぐりむらよりさきへまかりでそうろうあいだ、
村 役 人 平 日 不取締 筋 二
むらやくにんへいじつとりしまらずすじに
当 り申 訳 無之 、下 名栗 村 ハ
あたりもうしわけこれなく、しもなぐりむらは
隣 村 之事 ゆへ相 頼 、何 卒
りんそんのことゆへあいたのみ、なにとぞ
村 々 江御詫 被下度 相 頼 、
むらむらへおわびくだされたくあいたのみ、
上 名栗 村 村 役 人 代 として
かみなぐりむらむらやくにんだいとして
(大意)
上名栗村より(わざわざこちらへ)出かけてきているので、
(また)村役人は普段は取締を行わないことになっているのに
申し訳ないことであります。下名栗村は
隣村なのでなんとか頼み、どうか
村々へお詫びをしていただけないかと頼み込みました。
上名栗村の村役人の代理として
(補足)
ここから、字下げになりますが、何故なのかがわかりません。
「先」の字が立派。
「平日」、普段。
「取締」、「締」の糸が読めません。「掃」に見えてしまいます。
「当」、筆運びがよくわかります。
「隣村」、「隣」がていねい。
「被下度」(くだされたく)、ここもわかりやすい。
「として」、原文は「登し天」、変体仮名。
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