2019年3月9日土曜日

変事出来二付心得覚記 その114




 P.48 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
下モニ而ハ松 太郎 、上ミニ而者北 組
しもにてはまつたろう、かみにてはきたぐみ

丑 松 両  人 と相 極  、松 太郎 申  様 、
うしまつりょうにんとあいきわめ、まつたろうもうすさま、

役 本 ゟ 申  附 者上ミ村 ゟ 飯 能 へ
やくもとよりもうしつけはかみむらよりはんのうへ

米 穀 無心 二参 り、村 役 人 二而差
べいこくむしんにまいり、むらやくにんにてさし

畄 候  得共 、若 隠連 抜 行 もの
とめそうらえども、もしかくれぬけゆくもの


(大意)
下では松太郎、上では北組の
丑松の両人と決めた。松太郎が言うには
先の村役人からの引き継ぎでは上名栗村より飯能へ
米穀を無心に行き、村役人に押し
止められたが、もし隠れて逃れ行くもの


(補足)
「北組」、しばらくぶりの「北」が読めませんでした。東西南北は朝昼晩暮と同様に重要です。
「役本」、読み方も意味もわかりません。この覚記ではここだけでしか使われていません。
なのでこの部分「役本ゟ申附者」は前後の流れからの推測です。

「抜」、「扌」がいつもながら「禾」っぽい。
「行」、難しい。

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