P37 東京国立博物館蔵
(読み)
裏 ニハ紅(モミ)を付 多る綿(ハタ)入 を着(キ)多り
うらには もみ をつけたる わた いれを き たり
十 二月 朔 日 天 氣西 風 亦 表 具細 工人 宇
じゅうにがつついたちてんきにしかぜまたひょうぐさいくびとう
吉 方 へ行キ屏 風尓狗 子を描(カク)酒 菓子を出タ
きちかたへゆきびょうぶにいぬのこを かく さけかしをいだ
春舩 方 能足 軽 とも来 りてう多をう多ふ〽平
すふなかたのあしがるどもきたりてうたをうたう ひら
戸お客 ハ保うきでこざる田助 浦 尓て夜ヲ明 ス
どおきゃくはほうきでござるたすけうらにてよをあかす
〽サツ\/フレ\/六 尺 袖 よ四十 過キレハ婦里やなら
さっさっふれふれろくしゃくそでよしじゅうすぎればふりゃなら
ぬ〽坊(ホン)山 路チヤ破 れ多衣(コロモ)か多尓掛(カゝラ)で
ぬ ぼん やまじじゃやぶれた ころも かたに かから で
氣尓かゝる
きにかかる
二 日亦 朝 より風 雨雪 霰 ましる此 地海 ト
ふつかまたあさよりふううゆきあられまじるこのちうみと
山 あれ共 渓 流 谷 川 なし宇吉 を使 として
やまあれどもけいりゅうたにがわなしうきちをつかいとして
(大意)
略
(補足)
「十二月朔日」、天明8年12月1日。西暦1788年12月27日。
「保うき」、『② 遊里で,次々に芸妓と関係すること。また,そのような男。浮気者。「―しちやあいやよ」〈おかめ笹•荷風〉「―客」』
「う多をう多ふ」、歌詞がおもしろく、ニヤリとわらいを誘う(江漢さん自身も田助浦で一晩楽しんだ)。なので歌詞を記録したのでしょうね。
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