P66 東京国立博物館蔵
(読み)
鯨 之背(セ)尓乗(ノリ)付 ル可如 く鯨 を隔(ヘタ)つ事 僅 に二
くじらの せ に のり つけるがごとくくじらを へだ つことわずかにに
間 三 个゛んなり此 鯨 十 七 本 予宗をうつ故 尓
けんさんげ んなりこのくじらじゅうななほんもりをうつゆえに
十 七 艘 舟 を引く次第 二鯨 よ王里て潮 を
じゅうななそうふねをひくしだいにくじらよわりてしおを
不吹 して氣能ミ吹く爰 尓於 て剱(ケン)と云 物
ふかずしてきのみふくここにおいて けん というもの
を打ツ舟 三 艘 宛 鯨 能左右 ニアリて打ツ事
をうつふねさんそうずつくじらのさゆうにありてうつこと
数 度なり爰 ニ於 て鯨 大 ヒ尓よ王里多る時
すうどなりここにおいてくじらおおいによわりたるとき
一 人鯨 の頭(アタマ)潮 吹キ能処 へ登 り手に刃 と大 づ
ひとりくじらの あたま しおふきのところへのぼりてにやいばとおおづ
なとを持チ爰 ニ穴 を穿(ウカチ)其 綱(ツナ)を通 春鯨
なとをもちここにあなを うがち その つな をとおすくじら
ハ其 間 タ幾 度となく海 尓入 多り亦 あら王れ
はそのあいだいくどとなくうみにいりたりまたあらわれ
多り春亦 一 人ハ海 へ飛 入リ大 綱 を持ツて鯨
たりすまたひとりはうみへとびいりおおづなをもってくじら
(大意)
略
(補足)
鯨に舟をよせ、銛をうち、鯨の体に綱を取り付ける、まるで実況放送で、江漢さん実に細かくよく見ています。
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