P54 東京国立博物館蔵
P55
(読み)
コレハ瀬ト云 テ鯨 ノ口 ハタ鼻 ノ先キ
これはせといいてくじらのくちばたはなのさき
鰭 ナドニ付 テアル者 ニテ
しびなどにつきてあるものにて
鯨 ヨリ生 シテ貝 ナリ其
くじらよりしょうじてかいなりその
貝 ニ亦 茸(キノコ)ノ様 ナル者
かいにまた きのこ のようなるもの
付 テ活(イキ)テ手ノ如 キ者 ヲ
つきて いき ててのごときものを
ウコカス此 者 瀬美
うごかすこのものせみ
鯨 ニアリ
くじらにあり
大 キサ如図
おおきさずのごとし
コレハ坐頭 鯨 ノ者
これはざとうくじらのもの
菌(キノコ)ノコトキ物
きのこ のごときもの
油 に揚 テ喰フ
あぶらにあげてくう
生 ヱン ウス色
なまえん うすいろ
足ノ如 キ者
あしのごときもの
コレハ死シテ動 ズ
これはししてうごかず
内 ニ足 ノ如 キ者 アリ
にくにあしのごときものあり
貝 ニ付 テ別 物 ナリ
かいにつきてべつものなり
貝 ハ色 白
かいはいろしろ
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鮪 視楼
しびみろう
鯨 視
くじらみ
鯨 来 ル時 ハハタヲ
くじらきたるときははたを
出シ知ラセル
だししらせる
(大意)
略
(補足)
「油に揚テ喰フ」とあります。これは鯨や鮪に付着しているものですけど、岩場などにはカメノテという同じような生物があって、茹でておいしく食べることができます。蟹や海老、ウニなど磯の生き物の味で、見かけはよろしくありませんがなかなかうまいものです。
「生ヱン ウス色」、西遊旅譚四では「生胭脂肉色」とかかれています。なんでしょうか?
「西遊旅譚四」にも同様の画がさらに詳しく描かれています。
貝などの画。
鮪見楼。
鮪見楼はこの画のを見る限り、よじ登るしか方法はなさそうです。
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