P39 東京国立博物館蔵
(読み)
てさゞゐあ王びなと取 て程 なく長 井尓
てさざえあわびなどとりてほどなくながいに
津く長 井より十 余町 過 て時 津と云
つくながいよりじゅうよちょうすぎてときづという
処 是 ハ彼 木より舩 の着ク処 と云フ爰 尓
ところこれはそのぎよりふねのつくところというここに
埒 もなき所 尓宿 を取ル爰 より長 崎 へ三 里
らちもなきところにやどをとるここよりながさきへさんり
と云
という
十 日時 津を朝 出 立 して中 野村 平 野村
とおかときづをあさしゅったつしてなかのむらひらのむら
なと云 所 を過 て行ク尓此 邊 能犬 地犬 尓
などいうところをすぎてゆくにこのへんのいぬじいぬに
チン能交(マシリ)て出来多る者 也 小童 能遊 ヒ話 シ
ちんの まじり てできたるものなりこどものあそびはなし
能うち尓夫 ハおらん多能様 しやと云フ時 津ヨリ
のうちにそれはおらんだのようじゃというときづより
十 余町 長 崎 能方 サバ腐(クサラカ)しと云 石 アリ
じゅうよちょうながさきのほうさば くさらか しといういしあり
(大意)
略
(補足)
「是ハ」、このくずし字も頻出ですけど、読めませんでした。
「彼木」、彼杵。大村から時津よりも、彼杵から時津のほうが大村湾をたて移動するので、大変そうです。
「十日」、天明8年10月10日。西暦1788年11月7日。
「中野村平野村」、もうほとんど長崎村です。
「此邊能犬地犬尓」、犬という漢字がどうも犬にみえません。
眼の前は長崎なのに、どうも急ぐ様子もなく、いつもどおり。
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