P34 東京国立博物館蔵
(読み)
㐂(キ)鵲(シヤク)と云 鳥 野(ヤ)邊(ヘン)ニ飛フ田 夫ニ聞ク尓大 ない
き じゃく というとり や へん にとぶでんぷにきくにだいない
から春と云 實 ハ高麗烏(コウライカラス)と云 事 能よし
からすというじつは こうらいからす ということのよし
此 邊 ノ言 葉奥 州 邊 言 葉ニ似多り豆(トウ)婦
このへんのことばおうしゅうへんことばににたり とう ふ
屋の前 尓通 りし尓豆腐(トウフ)を買 ニ来 ル價(アタヒ)を
やのまえにとおりしに とうふ をかいにきたる あたい を
聞キし尓賣(ウリ)者(テ)云 様 ハゴンマヱと答 へ多り之(コレ)ハ
ききしに うり て いうようはごんまえとこたえたり これ は
五文 と云 事 なり佐賀城 下四里程 あり然 シ
ごもんということなりさがじょうかよりほどありしかし
中 国 邊 ヨリキタナシ夫 より牛 津(ツ)なり此 間
ちゅうごくへんよりきたなしそれよりうし つ なりこのあいだ
能宿 者川゛れの家 尓あら布 能如 き物 尓文字
のやどはず れのいえにあらぬののごときものにもじ
ある物 を以 テ能うれん尓春之(コレ)ハ唐(カラ)より荷物 を
あるものをもってのうれんにす これ は から よりにもつを
(大意)
略
(補足)
「高麗烏」、『カササギの別名』『九州の個体群は17世紀に朝鮮半島から現在の佐賀県(佐賀藩)および福岡県筑後地方(柳河藩)に人為移入された個体が起源とされる』とありました。体調は45cm前後あって大きい。漢字は「鵲」。
「㐂」、喜の異体字でフォントがあります。七が3つあって縁起がよいので看板や暖簾などいたるところに使われています。
「佐賀城」、地図では中央に佐嘉となっています。
「牛津」は地図の右上。
言葉や暖簾に興味しんしん、読者も旅の雰囲気にふれることができます。
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