P50 東京国立博物館蔵
(読み)
多る事 也 夫 より白 眠 と云 人 印 能上 手ニて
たることなりそれよりはくみんというひといんのじょうずにて
名高 キ人 なり之 へ参 知ル人 ニなる倅 ハ醫
なだかきひとなりこれへまいるしるひとになるせがれはい
者 ニて槐 庵 と云 爰 を去 て丸 山 寄 合
しゃにてかいあんというここをさりてまるやまよりあい
町 夜見世を見 物 春見世尓郡 内 嶋 能如 キ
ちょうよみせをけんぶつすみせにぐんないじまのごとき
衣服 ニて客 を取れハ衣装 を改 ムと云 價(アタ)へ
いふくにてきゃくをとればいしょうをあらたむという あた へ
揚 代 十 匁 雑 用 共 亦 太夫 あり揚 屋二軒
あげだいじゅうもんめざつようともまたたゆうありあげやにけん
あり之 ハ揚 屋ヘ呼フ事 なり揚 代 廿 七 匁 内
ありこれはあげやへよぶことなりあげだいにじゅうななもんめうち
十 匁 ハ雑 用 なり漸 く太夫 六 七 人 とぞ此
じゅうもんめはざつようなりようやくたゆうろくしちにんとぞこの
節 夜 芝 居アリ亦 それへ行キ芝 居を見ル尓
せつよるしばいありまたそれへゆきしばいをみるに
砂糖(サトウ)よし能こもニて張リ多る小屋ニて狂 言
さとう よしのこもにてはりたるこやにてきょうげん
(大意)
略
(補足)
「郡内嶋」、『ぐんないじま【郡内縞】』。『ぐんないおり【郡内織】山梨県郡内地方で産する絹織物。甲斐絹(かいき)の一種。太い格子縞のものが多く,夜具地。郡内縞』。
「砂糖(サトウ)よし」、きっとサトウキビのような葦(あし)のことでしょうか。
江漢さんは揚屋については一家言の持ち主でありますので、どこへいってもその鑑識眼を最大限に発揮して、事細かく記しています。
ウィキペディアの「丸山遊女」に、非常に詳しく様々な事柄が記されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿