P68 東京国立博物館蔵
P69
(読み)
P68
日野ヨリ二里乾 の方 石塔(ドウ)寺
ひのよりにりいぬいのほうせき どう じ
ニアル大 塔 の圖
にあるおおとうのず
惣 高 サニ丈 五尺 余
そうたかさにじょうごしゃくあまり
文字ナシ
もじなし
何ツノ比 ノ物 尓や
いつのころのものにや
其 由来 ヲ知 者
そのゆらいをしるもの
ナシ此 外 ニ小 キ石 塔 アリ
なしこのほかにちいさきいしどうあり
コレハ年 号 アリ古代
これはねんごうありこだい
文字ナキ時 ノ物 歟
もじなきときのものか
此 塔 崩 レ
このとうくずれ
テアリシヲ石 塔 寺を創 立 シテ
てありしをいしどうじをそうりつして
此 塔 ヲ組ミ建 タリト
このとうをくみたてたりと
一枚石
八尺
一枚石
九尺
五尺三寸
同ク
四尺二寸
P69
石 塔 寺
いしどうじ
大 塔 ノ
おおとうの
図
ず
此 石
このいし
タン皆
だんみな
石 塔
いしどう
也
なり
此 邊 ノ石
このへんのいし
塔 ニ嘉元
どうにかげん
ニ年 ト
にねんと
彫 付 テアル
ほりつけてある
アリ
あり
本 堂
ほんどう
(大意)
略
(補足)
現在の石塔寺。
正面の階段はなくなってしまってますが、全体像に変化はなさそうです。
大塔は長い石段を登って結構上の方にあるのがわかります。
江漢さん、この程度の石段は息ひとつ乱さないでさっさと登ったはず。
「嘉元二年」、西暦1304年
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