P66 東京国立博物館蔵
P67
(読み)
P66
漸 ク初 更 尓かえりぬ
ようやくしょこうにかえりぬ
人 魚 塚 の圖
にんぎょつかのず
日野より二里余 寅 の方 なり
ひのよりにりあまりとらのほうなり
前 の川 ハニ間 程 アリ末 ハ大 ヒ
まえのかわはにけんほどありすえはおおい
なる川 原となる
なるかわらとなる
蒲生 川 是 也 不動 堂
がもうがわこれなりふどうどう
ガマノ木
がまのき
P67
人 魚 能墳 八 角
にんぎょのつかはっかく
文字ナシ 一 尺 一 寸 余 一 尺 三 寸
もじなし いっしゃくいっすんあまり いっしゃくさんずん
土民 救世菩薩 ノ墳 ト云フ
どみんぐぜぼさつのつかという
(大意)
略
(補足)
「初更」、『こう かう【更】
一夜を5等分した,時間の単位。初更・二更・三更・四更・五更とする。季節によって長さが異なる。中国・朝鮮の古い制度の伝わったもの』。初更は五更の第一。また,戌(いぬ)の刻。一更。甲夜。現在の午後8時頃。
「川原」、「墳」は西遊旅譚には「センゲン」、「ツカ」とルビがありました。
「寅の方」、干支の方位図。
「ガマノ木」、カマツカの樹木のことだろうか。気乾比重0.83 - 1.0と非常に重硬、緻密で肌目は精。強靭で弾力に富み、折れにくいので玄翁、鑿、鎌、鉈、斧など工具や農具の柄に利用されるが、主な用途は玄翁やハンマーの柄で、特に石工の玄翁の柄としての酷使に耐えるほぼ唯一の国産材として定評がある、とありました。
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