2025年2月22日土曜日

江漢西遊日記二 その53

P63 東京国立博物館蔵

(読み)

喰フ能を見 物 春故 ニ煎 餅 を与  ンとて出シ

くうのをけんぶつすゆえにせんべいをあたえんとてだし


个連ハ四 ツ五 ツ能小童 ハ傍(ソハ)迄て来 リて

ければよっついつつのこどもは  そば まできたりて


取リ个る尓六 ツ七 ツ位  能者 ハおそれて逃(ニゲ)

とりけるにむっつななつくらいのものはおそれて  にげ


去リ个る誠  尓山 村 ニして地面 平(タヒラ)可なら

さりけるまことにさんそんにしてじめん  たいら かなら


春゛山 尓家 を建テ家 数 四十  余軒 と云

ず やまにいえをたていえすうしじゅうよけんという


夫 より田婦案内 して人 魚 塚 を見ンとて

それよりたふあないしてにんぎょづかをみんとて


行ク事 四五町  路 能傍  ラ尓四角 なる塚 ヲ

ゆくことしごちょうみちのかたわらにしかくなるつかを


指(ユビサ)して示 ス吾 聞ク尓六 角 なりと云 ニ亦 一 人

  ゆびさ してしめすわれきくにろっかくなりというにまたひとり


老 婦能来 リて爰 ヨリ西 能方 不動 堂

ろうふのきたりてここよりにしのほうふどうどう


の前 尓ありと教  ル行キ見ル尓小 サき草 婦き

のまえにありとおしえるゆきみるにちいさきくさぶき

(大意)

(補足)

「四ツ五ツ能小童」、西遊旅譚巻二に「小野村山中の小童」の挿絵があります。

 江漢さん、ほんとに年寄り・子どもに優しい。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿