P18 東京国立博物館蔵
(読み)
十 日天 氣四 日市 西 町 沢 邊三 益 ハ亀(カメ)の石 ヲ
とおかてんきよっかいちにしちょうさわべさんえきは かめ のいしを
所 持春見 物 ニ行 昼 喰 出ス明(ミン)能小 僊の
しょじすけんぶつにゆくちゅうじきだす みん のしょうせんの
画を見ル波 を渡 ル仙 人 也 中 条 木 唇 と云 人 ハ
えをみるなみをわたるせんにんなりちゅうじょうもくしんというひとは
津の町 能茶 人 なり此 者 能云 江戸ニ参 リシ
つのまちのちゃじんなりこのもののいうえどにまいりし
時 江戸橋 と云 処 を江戸能人 をやとゐて
ときえどばしというところをえどのひとをやといて
ともニして通 りし尓茶 人 往 来 能人 を見て云フ
ともにしてとおりしにちゃじんおうらいのひとをみていう
尓ハ今日(キヨウ)ハ何 事 可ありしやとも能者 ヘ尋 多り
には きょう はなにごとかありしやとものものへたずねたり
江戸ハ人 能多 ヒ処 なりと話 シ个る
えどはひとのおおいところなりとはなしける
十 一 日 天 氣高 尾氏頼 ミの画出来ル
じゅういちにちてんきたかおしたのみのえできる
十 二日 天 氣鴨 能画ツイ立 獅子の画出来ル
じゅうににちてんきかものえついたてししのえできる
(大意)
略
(補足)
「十日」、天明8年七月十日。1788年8月11日。
数日前まで体調不良でも、頼まれた画を数点仕上げています。もっとも「倡家ニ能ぼ」って「酒を呑ミて日暮かえりぬ」くらいの不快さでしたから、それほどでもなかったのかも。
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