P30 個人蔵
(読み)
もとより志ん多゛い二ふそくも奈く
もとよりしんだ いにふそくもなく
春へ者んじやう二さ可へ
すえはんじょうにさかえ
志可し一 生 のうき(奈)の
しかしいっしょうのうき な の
多ち於さめ二今 まで
たちおさめにいままで
の事 をくさぞうし尓して
のことをくさぞうしにして
せけんへひろめ多く
せけんへひろめたく
京 でんを多のミて世上 の
きょうでんをたのみてせじょうの
う王きびとをきやう
うわきびとをきょう
くんしける
くんしける
(大意)
もとよりお金の心配はなく、後々まで繁盛し栄えた。
しかし、生涯色男であった(ありたかった)締めくくりとして、
今までのことを草双紙にして、世間へ広めたく
京傳に頼み込んで、世の中の浮気人の教訓とした
(補足)
ここまでの文章がこの物語のまとめとなります。それにしても画の隙間いっぱいに文字だらけ。
艶二郎の顎下に何か袋の表書き見たいのが見えます。ひとつは「興」のようにみえますけど、もうひとつはなんでしょうか。
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