2024年10月3日木曜日

江戸生艶氣樺焼 その43

P24P25 東京都立中央図書館蔵

(読み)

者し

はし


ごを

ごを


可け

かけ


二可い

にかい


可ら

から


身うけ

みうけ


する

する


内 しやう

ないしょう


でハ

では


どふで

どうで


身うけ

みうけ


奈され多

なされた


女 郎 ゆへ

じょろうゆえ


於こゝろ

おこころ


ま可せ二

まかせに


奈さる可゛

なさるが


いゝ可゛

いいが


れんじの

れんじの


つくろ

つくろ


い代 ハ

いだいは


二百  両 で

にひゃくりょう


まけて

まけて


あけませ う

あげましょう


とよくしんをぞ申  ける

とよくしんをぞもうしける

(大意)

はしごをかけ、二階から身請けする。遊郭の主人は「どうせ身請けされた女郎だから、好きなようにすればよいが、櫺子の修理代は二百両にまけてあげましょう」とがめついことを言っている。

(補足)

「どふで」、『どうで(副)

いずれにせよ。「どうせ」の古めかしい言い方。「―一日か二日の命」〈色懺悔•紅葉〉』

 小田原提灯ぶら下げた艶二郎(袖に「艶」)、あとにつづく浮名(肩に「う」)、二階にかけられたはしごの端が見えています。そしてその右側に見越しの松、松葉もふさふさとふっくら描かれています。

 その上の格子に引っ掛けられた(輪にくるりと通して結んでいるところまで描き、本当に細かい)、丸に十字の入れ物?は何でしょうか。

 

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