P24P25 東京都立中央図書館蔵
(読み)
者し
はし
ごを
ごを
可け
かけ
二可い
にかい
可ら
から
身うけ
みうけ
する
する
内 しやう
ないしょう
でハ
では
どふで
どうで
身うけ
みうけ
奈され多
なされた
女 郎 ゆへ
じょろうゆえ
於こゝろ
おこころ
ま可せ二
まかせに
奈さる可゛
なさるが
いゝ可゛
いいが
れんじの
れんじの
つくろ
つくろ
い代 ハ
いだいは
二百 両 で
にひゃくりょう
まけて
まけて
あけませ う
あげましょう
とよくしんをぞ申 ける
とよくしんをぞもうしける
(大意)
はしごをかけ、二階から身請けする。遊郭の主人は「どうせ身請けされた女郎だから、好きなようにすればよいが、櫺子の修理代は二百両にまけてあげましょう」とがめついことを言っている。
(補足)
「どふで」、『どうで(副)
いずれにせよ。「どうせ」の古めかしい言い方。「―一日か二日の命」〈色懺悔•紅葉〉』
小田原提灯ぶら下げた艶二郎(袖に「艶」)、あとにつづく浮名(肩に「う」)、二階にかけられたはしごの端が見えています。そしてその右側に見越しの松、松葉もふさふさとふっくら描かれています。
その上の格子に引っ掛けられた(輪にくるりと通して結んでいるところまで描き、本当に細かい)、丸に十字の入れ物?は何でしょうか。
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