P4P5 国立国会図書館蔵
P4
(読み)
ひてさとハく川と
ひでさとはぐっと
あんじて个らいハ
あんじてけらいは
ミ奈うしろの
みなうしろの
山 の中 尓志のバせ
やまのなかにしのばせ
志゛ふんひとり
じ ぶんひとり
将 門 尓多いめんする
まさかどにたいめんする
志ん王うさ満ハ
しんのうさまは
者や王ざのめい
はやわざのめい
じんとうけ給 る
じんとうけたまわる
王多くしもすこし
わたくしもすこし
於本へ可゛ござ
おぼえが ござ
連ハ者や
ればはや
王ざ
わざ
くらへ
くらべ
をい多し
をいたし
て王多
てわた
くし可゛
くしが
まけ多ら
まけたら
於ミ可多
おみかた
尓つき
につき
ませ う
ましょう
於まへ可゛
おまえが
於まけ
おまけ
なす川多ら
なすったら
此 多いりを
このだいりを
つぶして
つぶして
可へり川こ
かえりっこ
尓しやう
にしよう
じやァ
じゃぁ
ござり
ござり
ません可
ませんか
(大意)
秀郷は一計を案じて、家来を皆うしろの山の中にしのばせ、自分ひとりで将門に対面する。
秀郷「新王様は早業の名人と承ります。わたくしも少しおぼえがござりますので、早業くらべをいたして、わたくしが負けたらお味方に付きましょう。親王様がお負けなすったら、この内裏をつぶして、帰ることにしようじゃござりませんか」
(補足)
大意でまとめることもなく、ほぼそのままで現在使われている文章になっています。
秀郷の武者姿というか鎧甲冑・衣服までなんとも細かく描いています。
0 件のコメント:
コメントを投稿