2024年10月19日土曜日

時代世話二挺鼓 その4

P2P3 国立国会図書館蔵

P2

(読み)

人 皇 六 十  一 代

にんのうろくじゅういちだい


志由じやくの

しゅじゃくの


ミ可どてん个い

みかどてんけい


袮んぢ う

ねんじゅう


平  のまさ門

たいらのまさかど


とうごく尓

とうごくに


まういを

もういを


ふるひ

ふるい


尓んミん

にんみん


これを

これを


な个゛き

なげ き


个れバ

ければ


此 事

このこと


京  とへ

きょうとへ


きこへ

きこえ


ふぢハらの

ふじわらの


ひでさと

ひでさと


ちよくを

ちょくを


うけ

うけ


う川手尓

うってに


者せ

はせ


む可ふ

むかう

(大意)

 人皇六十一台朱雀(すざく)天皇の時代、天慶年間(938〜946)に、平将門が東国で猛威をふるい、人民がこれを嘆いているとのことが朝廷(京都)へ伝わり、藤原秀郷が勅命をうけ討手として急いで東国へむかった。

(補足)

「人皇」、『にんのう ―わう【人皇】

神代(かみよ。じんだい)と区別した語で,神武天皇以後の天皇。仁王。じんこう。』

「とうごく尓まういをふるひ」、将門は下総国を根城に関東各地を攻略した。

 この場面、「右近の橘左近の桜」の桜があるのでここは紫宸殿で、御簾の奥は玉座でちらりと姿が見えています。公郷が三人、勅命を授かり伝えている。

 紫宸殿も見事ですが、左近の桜のほうが何倍も素晴らしい。

 

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