P2P3 国立国会図書館蔵
(読み)
P2
とうぞ
どうぞ
まさ可とを
まさかどを
ぶ川
ぶっ
ちめて
ちめて
くれろ
くれろ
P3
いさい
いさい
しやう
しょう
ち仕
ちつかまつり
まし多
ました
あい\/
あいあい
きんり
きんり
さ満の
さまの
こん奈
こんな
事 を
ことを
於つしやる
おっしゃる
ときハ
ときは
なんと
なんと
あいさつ
あいさつ
する
する
もの可
ものか
志ら
しら
袮へ
ねぇ
P2
きさ満ハ
きさまは
多ハら
たわら
つう多゛と
つうだ と
うけ給 ハつ多可゛
うけたまわったが
多ハらやの
たわらやの
よしのハ
よしのは
どうし多の
どうしたの
いつも
いつも
ごさ可ん可の
ごさかんかの
(大意)
公郷一「どうか、将門をぶっとばしてくれ」(公郷らしからぬ乱暴なことばづかい)
秀郷「委細承知つかまつった。あいあい。天皇様がこんなことをおっしゃるときは、なんと挨拶してよいのかわからねぇ」(関東の田舎侍なので礼儀もわからず、おかしな挨拶)
公郷二「貴様は俵つう太とうけたまわったが、俵屋の吉野はどうしておるかの。吉野はあいかわらず繁盛しているかの」
(補足)
「いさい」が綴じにかくれています。
「多ハらつう多゛」、秀郷の通称「俵藤太」をもじって、当時はやっていた「通」に掛けた。
「多ハらやのよしの」、吉原京町一丁目の妓楼俵屋四郎兵衛、大俵屋の遊女。
「ごさ可ん」、「全盛」なこと。『② 遊女などが,客が多くついて繁盛すること。「殊に―して親方に大分儲けてくれられた此の太夫」〈浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡下〉』
画の全体の構成が、大きな曲線は階の両端の手摺りだけで他はほとんどが直線で描かれています。左近の桜にいたっては曲線はなし。
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