2024年10月16日水曜日

時代世話二挺鼓 その1

表紙上 個人蔵書

表紙下 個人蔵書

(読み)

将 門

まさ可ど

まさかど


秀 郷

ひでさと

ひでさと


時代  世話二挺  鼓  上

じ多゛いせハ尓て うつゞミじょう

じだ いせわにちょうつづみ


通油町

つ多や

つたや


将 門

まさ可ど

まさかど


秀 郷

ひでさと

ひでさと


時代  世話二挺  鼓  下

じ多゛いせ王尓て うつゞミげ

じだ いせわにちょうつづみ


通油町

つ多や

つたや


(大意)

(補足)

 山東京伝 作・喜多川行麿 画。版元は蔦屋重三郎。発刊は天明八(1788)年。京傳27歳の作品。

 題の意味は将門の乱と天明4年若年寄田沼意知が江戸城中で旗本佐野政言に刺殺された事件とをならべて暗示している、とありました。

「時代世話」、『浄瑠璃・歌舞伎で,時代物と世話物の両要素がないまぜになっている脚本や演出』。

 上巻の題字は楷書だが、下巻のほうは「郷」が「口」のようにくずし字になるなど、他の漢字もくずし字にして変化をつけています。

 ちなみにこれからで読んでいく国立国会図書館蔵の黄表紙の表紙はこれです。

 どの表紙も蔦屋の印が印象的です。

 

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