P6P7 国立国会図書館蔵
P6
(読み)
まさ門 ハ
まさかどは
ひでさと可゛
ひでさとが
ミ可多尓
みかたに
つ可んといふを
つかんというを
まことゝ
まことと
於もひ
おもい
王可゛者や
わが はや
王ざを
わざを
ミせん
みせん
ずと天
ずとて
一 人尓て
ひとりにて
七 人 まへの
しちにんまえの
なますを
なますを
う川て
うって
ミせる
みせる
六 人 の
ろくにんの
可げ本゛うし
かげぼ うし
うしろ尓て
うしろにて
てつ多゛ふ
てつだ う
人 尓ハ
ひとには
い川可う
いっこう
ミへ須゛
みえず
(大意)
将門は秀郷が(負けたら)味方につこうというのを本当のこととおもい、自分の早業を見せようと、一人で七人前のなますを作ってみせた。
六人の影法師が後ろで手伝っているのだが、まわりの人には少しも見えることはない。
(補足)
「う川」、『う・つ【打つ】⑨→1の動作によって物を作るなどの仕事をする。㋖ 刃物でたたくような動作で切る。また,そうして作る。』
将門の影武者六名(一人は綴じ代に半分かくれてます)、まるで間違いさがしの絵のようです。版画なのでひとりの型を彫ってあとはペタンぺたんと押したわけではなく、六名をそっくりに彫っています。
まな板の脚板がちゃんとアリをきってとめてあるのが細かい。このまな板中央が少し持ち上がっていて凸面になってます。当時のまな板はこのような作りだったのかもしれません。現在でもそのようなまな板は販売されています。
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