P7 国立国会図書館蔵
(読み)
和多くし可゛
わたくしが
里やう里ハ
りょうりは
於まへの
おまえの
やう尓
ように
でバ本う
でばぼう
て うハ
ちょうは
いりませぬ
いりませぬ
でばと
でばと
いふものハ
いうものは
者゛くち者゛の
ば くちば の
个んく王尓
けんか に
ふり
ふり
まハすものさ
まわすものさ
大 根ハ里 う\/
だいこはりゅうりゅう
志あげを
しあげを
ごろうじ路
ごろうじろ
(大意)
秀郷「わたくしの料理はお前様のように、出刃包丁はいりませぬ。出刃というものは、博打場の喧嘩に振りまわすものさ。大根(だいこ)はりゅうりゅう仕上げを御覧じろ」
(補足)
「大根〜」、「細工は流流仕上げを御覧じろ」の洒落。『十分工夫をこらしてあるから,心配せずに仕上がりを待って,それから批判してくれ。細工は流々』
将門の使う出刃は綴じのところにかくれてしまってます。
大根のなます刻むなら菜切り包丁でよいのに、わざわざ出刃を使っているのは、「出羽守」つまり水野出羽守忠友を暗示するためだろうと、ありました。
また「博打場の喧嘩」とは、田沼失脚後の松平定信の老中就任に対する反対運動のゴタゴタをにおわせているのではとありました。
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