2024年9月8日日曜日

江戸生艶氣樺焼 その18

P11 東京都立中央図書館

(読み)

ゑん二郎 女 郎 可い尓

えんじろうじょろうがいに


でゝもうちへ

でてもうちへ


可へ川てやき

かえってやき


もちを

もちを


やくもの可゛

やくものが


奈个れバ

なければ


者り合 可゛

はりあいが


奈いと

ないと


きも入

きもいり


を多のミ

をたのみ


やきもち

やきもち


さへよく

さへよく


やけ者゛

やけば


き里やうハ

きりょうは


のぞまぬと

のぞまぬと


いふち うもん

いうちゅうもん


尓て四十  ぢ可い

にてしじゅうちかい


女  を志多く可

おんなをしたくが


金 二百  両  尓て

きんにひゃくりょうにて


め可け尓

めかけに


かゝゑる

かかえる

(大意)

 艶二郎は女郎買いに出かけても、家へ帰ってきて焼きもちをやいてくれるものがいなければ張り合いがないと、肝入(その筋の世話人)に頼んで、焼きもちさえしっかりやいてくれれば、器量などのぞまぬという注文で四十ちかい女を、支度金二百両で妾にかかえた。

(補足)

「四十ぢ可い女を志多く可金二百両」で抱えるとは見栄も外聞もかまわず、浮名一筋。

場面はその女との顔合わせ。ここでも煙草盆がおしゃれです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿