P14 国立国会図書館
(読み)
マア多゛ん奈おせ起
まあだ んなおせき
奈さりま須
なさります
奈どういふ
などういう
いきさつ
いきさつ
でこさり
でござり
ます
ます
どうしやう可
どうしようが
こうしやう可
こうしようが
う川ちや川て
うっちゃって
おけ春ゝ者き
おけすすはき
尓や出やう
にゃでよう
おまづさんおまへハまあ
おまづさんおまへはまあ
可ま王ずとあ川ちへ
かまわずとあっちへ
いき袮へ本ん尓
いきねぇほんに
あきれ多とんちき
あきれたとんちき
多゛袮
だ ね
(大意)
万八「まぁ旦那、興奮しないでください。どういういきさつでござります」
先生「どうしようが、こうしようが、うっちゃっておいてくれ。煤掃きのころにゃわかろう」
茶屋の女「おまづさん、おまえはまぁかまわずにあっちへいきねぇ。ほんにあきれたトンチキだね」
(補足)
「春ゝ者き尓や出やう」、P4でも同じ言い回しが使われていました。
万八のセリフがかすれてしまって読みにくい。他の資料にあたりました。
おまづの胸元の袖はをうしろから女中が左腕でかかえておさえているため。混乱している場面なのでよく見ないとわかりません。
右端の縦枠にある飾りのような波型のものは、歌舞伎など劇場でおこなう場面転換とおなじようなのしかけ。
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