2024年8月25日日曜日

江戸生艶氣樺焼 その4

P2P3 東京都立中央図書館

P2

(読み)

まづきゝす・む个んさ可川゛き・ときざけ

まづきぎす・むげんさかず き・ときざけ


ゆ可りの月 ・三ツのとり・三ツぶとん

ゆかりのつき・みつのとり・みつぶとん


ふ多つもん・四ツのそで・かふろ多゛ち

ふたつもん・よつのそで・かぶろだ ち


於きのいし・者奈のくも・あさ可゛保

おきのいし・はなのくも・あさが お


六 可せん・小丁 ・遍んしやう・

ろっかせん・こまち・へんしょう


くろぬし・奈りひら・やすひで

くろぬし・なりひら・やすひで


志らいと・ひとり志んぢ う・

しらいと・ひとりしんじょう


ゆひきり・いれ本゛くろ・きしやう

ゆびきり・いれぼ くろ・きしょう


む可しぐさ・まんねんさう

むかしぐさ・まんねんそう


十  三 可年 ・水 可ゞミ・い奈ふ年

じゅうさんかねん・みずかがみ・いなふね


まつよひ・王可れ

まつよい・わかれ

(大意)

まず、きゞす・無間・さかづき・時酒・ゆかりの月・三ツのとり・三ツぶとん・二つ紋・

四ツの袖・かぶろだち・沖の石・花の雲・朝顔・六歌仙・小丁・遍昭・黒主・業平・

康秀・しら糸・ひとり心中・指きり・入れぼくろ・起請・昔ぐさ・万年草・十三鐘・

水かゞみ・稲船・待つ宵・わかれ

(補足)

 変体仮名の読みがこのBlogの一番の目的なのですけど、今回はその演習問題1のよう。

ここにあげた曲名の半分は「女里弥寿豊年蔵(めりやすほうねんぐら)」(宝暦七年刊)などの歌謡集に収録されているとありました。

 艶二郎が左手を袋状のものに入れています。これは煙草入れ、右手には煙管。眼の前にあるのはたばこ盆で、筒のようなのが灰落し、その脇にあるのが火入れでしょう。

 そしてたいこ医者の前の茶碗がしゃれています。

 

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