P5P6 国立国会図書館蔵
(読み)
P6
ふしき奈
ふしぎな
ゑんでこ
えんでご
さる
ざる
これ可ら
これから
春゛い
ず い
ぶんと
ぶんと
志ん志
しんし
やう
ょう
多いじ尓
だいじに
しま
しま
志やう
しょう
P5
志由びよく
しゅびよく
御可とくあい春ミ
ごかとくあいすみ
い可者゛かり
いかば かり
めて多ふ
めでとう
そんじま春る
ぞんじまする
こんどの
こんどの
若 多゛ん奈ハ
わかだ んなは
とんと雷 子可
とんとらいしが
毛の草 といふ
ものぐさという
可つこう多゛
かっこうだ
(大意)
文ずい「ふしぎな縁でござる。これから大いに身上大事にしましょう」
番頭or手代「首尾よく御家督があいすみ、大変に目出度く存じあげまする」
接待女中「今度の若旦那は、まったく雷子の物ぐさのようなおっとりした様子だ」
(補足)
「雷子」、『二世嵐三五郎の俳名。三五郎は安永二(1773)年五月の江戸森田座で物ぐさ太郎などを演じている。田舎者らしいぼんやりした挙動をさしていう』とありました。
「毛の草」、変体仮名「毛」(も)は頻繁に出てきますけど、ここのはちょっとわかりにくい。草のくずし字は基本ですけどよく間違えてしまいます。
文ずいのセリフはかすれが多くて読みづらい。
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