P5P6 国立国会図書館蔵
P6
(読み)
あるしの老
あるじのろう
おう清三
おうせいざ
立 いでよろ
たちいでよろ
こびのま由
こびのまゆ
を飛らき
をひらき
則 ち金 ひや へ
すなわちきんひょうえ
王可名をゆ
わがなをゆ
つりい川゛ミや
ずりいず みや
清 三とあら
せいざとあら
多免さセ
ためさせ
七ちん万 宝
しちんまんぽう
こと\/くゆ
ことごとくゆ
づりてんの
ずりてんの
こんづと毛
こんずとも
いふ遍き本
いうべきほ
どのさけを
どのさけを
い多゛しおやこ
おだ しおやこ
志うぢ うの
しゅじゅうの
志 うぎの酒
しゅうぎのしゅ
ゑんを楚
えんをぞ
者し免
はじめ
个る
ける
(大意)
あるじの老翁清三があらわれた。喜びに眉をあげ目をみひらき、すぐに金兵衛へわが名をゆずり和泉屋清三とあらためさせた。あらゆる財宝ことごとくゆずり、天の濃漿ともいうべきの銘酒を出し、親子・主従の祝儀の酒宴をはじめた。
(補足)
「こんづ」、『こんず ―づ漿・濃漿】〔「濃水(こみず)」の転〕
② 酒・果汁などおいしい飲み物。「水を飲て―と思ふ」〈日蓮御書〉』。「序」に「邯鄲」とありましたが、そこに「天の濃漿とは、これ仙家の酒の名なり」とあるそうです。
いじわるジジイになってこの絵をみると、縁側の木の幅をすこしずつ遠くなるにしたがってせばめればよかったのにと、せっかくの遠近法にケチをつけさせてください。
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