P6P7 東京都立中央図書館
P6
(読み)
可奈いの
かないの
下女
げじょ
ども
ども
のぞき
のぞき
ミて
みて
おら可゛
おらが
王可
わか
多゛ん奈二
だ んなに
本れ
ほれ
るとハ
るとは
せんけ可
せんけか
こ里 う可
こりゅうか
ゑん
えん
志 う可
しゅうか
しらぬ可゛
しらぬが
とん多゛
とんだ
ちや
ちゃ
しん
じん
多゛と
だ と
さゝ
ささ
やく
やく
(大意)
家内の下女たちがのぞき見て「おらが若旦那に惚れるとは、千家か古流か遠州かしらぬが、とんだ茶人だ」とささやく。
(補足)
「せんけ可こ里う可ゑん志う可」、どれも茶道の流派。
「ちやしん」、『ちゃじん【茶人】② 風流な人。また,浮き世ばなれのした,一風変わった人。ものずき』ですが、ここでは馬鹿にしてあざけっている。
ここの見開きは、大団円ではないけどそのくらいの見せ場。
障子のすき間からのぞき見る下女ふたり、障子に隠されたところを影絵のようにしています。また障子も腰板が見事な木目です。
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