P1P2 国立国会図書館蔵
(読み)
奈んでも江戸へ
なんでもえどへ
出で者゛んとう可ぶ
いでば んとうかぶ
とこ起つけそろ
とこきつけそろ
者゛んの玉 者づ
ば んのたまはず
連お
れを
志こ
しこ
多免山 と出
ためやまとで
可けておごりお
かけておごりを
き王免ましやう
きわめましょう
毛し\/毛者や
もしもしもはや
なんときでごさ
なんどきでござ
里ましやうの
りましょうの
一 せんちよと
いちぜんちよと
多のみます
たのみます
P2
あいおゝ
あいおお
可多飛る
かたひる
春きで
すぎで
こさりま
ござりま
しやう
しょう
おくへお
おくへお
とをり奈
とおりな
さりませ
さりませ
(大意)
(金兵衛)「なんとかして江戸に出て、番頭の地位へこぎつけ、役得で得た別の金をしこたまためまくって、贅沢の限りを尽くそう」
「もしもし、もう何時頃でございましょうか。一膳ちょっとたのみます」
(店の女)「はい、だいたい昼すぎでござりましょう。奥へお通りなさりませ」
(補足)
この部分、かすれや欠けがあって読みづらく、他の資料を参考にして読んでいます。
「そろ者゛んの玉者づ連」、『算盤の玉はずれ、
そろばんで計算した分以外の金。帳簿に記入されない余分な金』、辞書にはこんな言葉ものっているのですね。
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