2024年7月17日水曜日

莫切自根金生木 その42

P25P26 国文学研究資料館蔵

(読み)

ウン\/ ウン\/ ウン\/

うんうん うんうん うんうん


可年のう奈るこへを

かねのうなるこえを


者じめてきい多可

はじめてきいたが


奈る本どウン\/といふの

なるほどうんうんというの


於ふごん可゛

おうごんが


まじつて

まじって


くるハ多゛ん奈ハ

くるはだ んなは


大 ごんまり

おおごんまり


多゛ろう

だ ろう


むせ う二

むしょうに


やきミそを

やきみそを

P26

や可せる可゛

やかせるが


いゝ

いい


ウン\/ ウン\/ ウン\/ ウン\/\/

うんうん うんうん うんうん うんうんうん 

(大意)

 ウンウン、ウンウン、ウンウン

「金のなる声をはじめて聞いたが、なるほどウンウンというのぉ」

「黄金がまじって飛んでくるのは、旦那はおお困り(おおごん)だろう」

「どんどん焼き味噌を焼かせるがいい」

ウンウン、ウンウン、ウンウン、ウンウンウン。

(補足)

「やきミそをや可せる」、焼き味噌は贅沢品で、焼き味噌を焼くと金が逃げるといわれた。

 ウンウンやう〜んとうなるのはうなり声のひとつですが、「金がうなる」は中国の故事であるそうです。

 ところで屋根に登っている3人、なんで裸なんでしょうか?

 

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