P1P2 国立国会図書館蔵
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(読み)
乃本うへと古ゝろざし个る可名
のほうへとこころざしけるがな
尓た可き目くろふどうそんハ
にたかきめぐろふどうそんは
うんの神 名れハこれへさ
うんのかみなればこれへさ
ん个いしてうんの本どを
んけいしてうんのほどを
いのらんともふで
いのらんともうで
个る可者や日も由ふ
けるがはやひもゆう
可多尓奈りいとくう
がたになりいとくう
ふくに奈り个れハ名代の あ王毛ちを
ふくになりければなだいのあわもちを
く王んと多ちよりける
くわんとたちよりける
(大意)
(まず江戸の方へと向かうことを決めた。しかし)
有名な目黒不動尊は(諸願成就の)運の神様であるから、ここを参詣して運のおこぼれを頂戴すべく祈るために詣でたが、はやくも日はかたむき夕方となり、ずいぶんと空腹になったので、評判の高い粟餅をくおうと立ち寄った。
(補足)
「名尓た可き」、「名」のくずし字は読み間違うことおおし。片仮名「タ」+平仮名「い」のようなかたち。
「目くろふどうそん」、現在の「目」は縦長ですが、当時の「目」はほとんどが正方形。道標「是より右目黒道」の「目」も真四角です。
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