2024年7月18日木曜日

莫切自根金生木 その43

P27P28 国文学研究資料館蔵

P27

(読み)

すて多る

すてたる


きん\゛/

きんぎん


せけんの

せけんの


可年とひと

かねとひと


か多まり二

かたまりに


奈りて者゛い

なりてば い


まし二奈りて

ましになりて


とび可へり

とびかえり


けれバいまハ

ければいまは


うち尓も

うちにも


多ちきり

たちきり


可゛多く

が たく


ふう婦

ふうふ


もろとも

もろとも


志由つ本゜んして

しゅっぽ んして


のやまも

のやまも


王可ず

わかず


あるきし

あるきし


ところへ

ところへ

(大意)

 捨てた金銀が、世間の金といっしょになり、倍増になって飛んで戻って来たために、今では家にいても、金銀との縁を断ち切ることは難しくなってしまい、夫婦そろって出奔した。野山やどこでもへと歩いていると、

(補足)

 萬々は数人に囲まれ何か嫌がる仕草、妻はおいおい泣いてます。さて、どうしたことか?

 

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