2024年7月15日月曜日

莫切自根金生木 その40

P23P24 国文学研究資料館蔵

(読み)

P24

ま多゛於くの

まだ おくの


くらの

くらの


三 十  こまえ可゛

さんじゅうこまえが


て可゛つ可ぬ

てが つかぬ


ミん奈

みんな


可せひで

かせいで


すて多

すてた


\/

すてた


P23

いまゝで

いままで


可年二うらミ可゛

かねにうらみが


かす\゛/

かずかず


あつ多可゛

あったが


のふ

のう


\/

のう



し多

した


P24

のこらず

のこらず


春て多ら

すてたら


あとへ

あとへ


し保者゛奈を

しおば なを


ふらせ

ふらせ


ませ ふ

ましょう


コレ\/

これこれ


そこらへ

そこらへ


こ本れぬ

こぼれぬ


やう

よう


すてさつ

すてさっ


せへ

せえ

(大意)

(手代一)「まだ奥の蔵の三十以上が手がついてない。みんな頑張って捨てた捨てた」

(萬々)「いままで、金に恨みが数々あったが、これで気持ちが落ち着いた」

(妻)「のこらずすてたら、あとへお清めの塩をまきましょう」

(手代二)「これこれ、そこらへこぼれぬように捨てるんだ」

(補足)

「三十こまえ」、「まえ」の意味がよくわからのですが、「〜以下」ということはないので「〜以上」と理解しましたが。

「可せひで」、『かせ・ぐ【稼ぐ】⑤ 仕事などにはげむ。努力して…する。「此のおうぢも,若い時―・いだによつて,今楽をする」〈狂言・財宝〉』

「そこらへ」、「そこ」の判別が難しい。

 一番左端、絵の中から引っ張り出してすぐにそのまま使えそうな筵(むしろ)があります。異様に丁寧に描かれていますけど、かきあつめた小判をいれる風呂敷代わりのようにもみえますが何でしょうかねぇ🤔


 

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