P21P22 国文学研究資料館蔵
P21
(読み)
四百 四びやうのやまいより
しひゃくしびょうのやまいより
金(キン)本どつらい
きん ほどつらい
ものハ奈い
ものはない
於れハマア
おれはまあ
どうし多
どうした
いんぐ王で
いんが で
このやう二
このように
金 二ゑん可゛
かねにえんが
ある可
あるか
あやまり
あやまり
いつ多
いった
ホンニ
ほんに
金 の
かねの
あるのハ
あるのは
くびの
くびの
ある二ハ
あるには
於とつ多
おとった
こと多゛
ことだ
(大意)
(萬々)「四百四病の病より金(きん)ほどつらいものはない。おれはまぁどうした因果で、このように金に縁があるのか、勘弁してくれ」
(手代)「ほんに、金のあるのは、首のあるに劣ったことだ」
(補足)
「四百四病より貧(ひん)ほど辛い物無し」(どんな病気より貧乏ほどつらいものはない)のもじり。ちゃんと金(きん)と貧(ひん)で韻をふんでいる。
「金のあるのハくびのある二ハ於とつ多こと多こと」、「金の無いのは首の無いのと同じ事」という言い回しをもじったものだろうけど、いまひとつです。
絵師はかならず修行時代に松(並)をなんども練習するとおもいます。この松は松でも三保の松原の松。なので気合をいれたのか、幹の描き方も松の葉の一本一本、枝ぶりもうまい。
0 件のコメント:
コメントを投稿