P21P22 国文学研究資料館蔵
P21
(読み)
よく
よく
日
じつ
さう
そう
朝 より
ちょうより
可年二
かねに
あ可して
あかして
ぢを可い
じをかい
人 ぶを
にんぷを
あ徒め
あつめ
あま多の
あまたの
松 を
まつを
本
ほ
ら
ら
せ
せ
け
け
れ
れ
バ
ば
中
なか
より
より
いし
いし
の
の
可
か
らう
ろう
とを
とを
本り
ほり
多゛し
だ し
あけて
あけて
ミけれバ
みければ
P22
ま多
また
可年
かね
ゆへ
ゆえ
きもを
きもを
つぶして
つぶして
こし可゛
こしが
ぬける
ぬける
(大意)
翌日早朝より、金にものをいわせて地所を買い、人夫を集め、たくさんの松を掘らせると、なかより石の唐櫃(かろうと)を掘り出し、あけてみると、また金であったので肝をつぶし腰がぬけてしまった。
(補足)
「可らうと」、『かろうと からうと【唐櫃】』『からびつ【唐櫃】〔古くは「からひつ」〕
かぶせ蓋(ぶた)のついた箱で,四本または六本の脚のついたもの。衣服・文書などを入れるのに用いられた。平生は室内に置き並べ,また旅にも持って行った。からうづ。からうと。かろうと』
「さう朝」、「朝」のくずし字は基本ですが、それよりも「月」が基本中の基本のくずし字。
萬々腰を抜かし手代に助けられながら松の根方にくずれるの図。
その前にはおおきな石の唐櫃、中には千両とかかれた箱が八つも!
ちゃんと石の大きな蓋があるのが絵師のこだわり。
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