P21P22 国文学研究資料館蔵
P22
(読み)
まだ\/
まだまだ
こん奈
こんな
可らうと可゛
かろうとが
二三 百 も
にさんびゃくも
ござり
ござり
ます
ます
いしの
いしの
可らうとで
かろうとで
百 万 両
ひゃくまんりょう
とつ多
とった
やう奈
ような
つらをして
つらをして
奈まけずと
なまけずと
てめへも
てめえも
いつて
いって
あとを
あとを
可つ
かつ
いで
いで
きや
きや
れ
れ
(大意)
(人夫一)「まだまだこんな唐櫃(かろうと)が二三百もござります」
(人夫二)「石の唐櫃(かろうと)で百万両掘り当てたようなつらをしてさぼってないで、てめえも行って、残りを担いでこい」
(補足)
人夫たちの着ているもの、胸当ても半纏にも「萬」の字が染め抜かれていたりして金がかかっているのがわかります。
背景の松並木をよく見ると、千両箱のようなものを運んでいたり、飛脚が描き込まれています。
右の松は幹も太く見ごたえたっぷりですけど、左の松も手を抜くことなく丁寧。
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